安藤忠雄 建物見学

KARASAWA YAMASHITA ARCHITECTS
KARASAWA YAMASHITA ARCHITECTS

先日、大阪府・兵庫県下にある安藤忠雄の建物を一日かかりで見学してきました。

最近、建設された物ではありませんが、改めて実物をみると、『良いものは時間が

経っても良い』と実感しました。

今回は、見学した物件の内、神戸市垂水区にある『4×4の家』を紹介します。

恥ずかしながら、現地を訪れて、全く形状が同じ建物がある事に気がつきました。

両方とも安藤さんの設計で、RC造が『4×4HouseⅠ 2003竣工』、

木造が『4×4House Ⅱ 2005竣工』です。全くの線対象で建設されており、単体でも

良い建物が更に引き立てられていると感じました。

当日は、ブラインドが下げられていて建物内は見えませんでしたが、上げている状態

では、日常生活が丸見えになることは用意に想像できました。ただ、それを帳消しにで

きる素晴らしい瀬戸内海の眺めが眼前に広がっており、建物計画の優先順位を考えれば

当然の結果であると思いました。

この建物の敷地は防波堤をまたいで数10mの奥行があったそうです。しかし、海に侵食さ

れ、大部分は水没し、護岸の法規制から建設の許されたのは、残されたわずか5m角程度

のスペースだったとの事。それを考えても、4×4Houseは極限の極小住宅と思います。

海側にはテラスもあり、さながらプライベートビーチのようで、海育ちの私としては、たまらなく

住みたくなる家でした。

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